特徴(長所と短所)

こちらのページでは石の持っている特長を簡単にご案内します。 

 天然の石が一般に知られている特徴は、「硬く」「重い」「高価」などの3点で、あまり良い印象はありません。人間は石器時代に、石を槍や刃物、道具として使い始めました。文明の発達した現代においては、石を道具として使う必要は「砥石」か「軽石」位しか無くなりました。しかし「建造物」や「墓石」や「ガーデニング」では今なお石が最高の素材として扱われております。それは、短所を上回る優れた長所が幾つもあるからです。

 特徴の「硬く」は、木材と比べた場合、切断や研磨などの加工が、簡易的には出来ないので加工費用が割り高になり「短所」な部分ですが、一度完成した後は、御影石など700年風雨にさらされても腐食したり、風化しない不変の堅牢さでそれは「長所」でもあります。

 また短所の「重い」部分は石の運搬費用、施工費用等が軽い新建材に比べて、時間も費用も割増しになります。特徴のひとつ「高価」な部分は「重い」のが原因でもあります。
 その「重い」部分は、技術の進化でずいぶん改善され、軽くする目的で必要最小限の厚さで薄い石材を製作したり、石材運搬用の小型移動式のクレーンなどによる施工や加工技術の合理化が進み、「重さ」も「費用」も「時間」もタイルと変わらない程容易になりつつあります。

 新築・改装工事等の計画段階で、石と他の建材を比較しますと費用が増額し、コストの問題でほとんどの場合に避けて使われていないのが現状です。業者様にもユーザー様にも充分な配慮とご理解をいただき、お使いになる場所に最適な石をお選びいただければ目にする人々に、風格や歴史まで感じさせるたくさんの魅力があります。それは古くなればなるほど見栄えがする「素材」だからです。

 比べて、工業製品の新建材の外装材は、時代の最先端技術で施工しても、20年経過の築年でも、建物の一部分が壊れたり、改装工事の時など、わずか1M角の外装材でも既に製造中止で入手出来なく、やむをえず違う製品で仕上げる事になり、建物全体のバランスが悪くなり、安っぽくなったり、古く時代遅れに見えてきたりします。石は流行に左右されず採石することで百年経っても入手出来るのです。

 石を使う事で初期費用が何割か予算が増えましても、20年を超える長期的な視点で見るとコストは安いのです。それは耐久性を科学的に検査して生産コストを下げて利益を優先してつくられた工業製品と、何億年も地球の大地で眠っていた天然素材の「石」との根本的な違いでもあります。高価だと思われた特徴は一時的な問題で、末永く使えるので経済的な部分でも「長所」で、税金対策にも適しているといえます。   

 石は良い事ばかりのようですが、石を使う場合は、用途や目的に応じて、「素材選び」や「仕上げ」や「加工」の工夫をする必要があります。外部の使用に向かない石や、水廻りに向かない石など、短所の部分ではその石を選択からはずす配慮が必要です。下の表は大まかですが、それぞれの石の特徴と短所と対策などをまとめてみました。

 

  

石の種類:
用 途
特 徴
短 所
対 策

花崗岩:御影石・グラニット全般 

外壁・敷石・階段・浴室壁床・石像・墓石他

 

表面が硬く傷が付き難い。大きな塊で採石出来るのので石目・色調が均一。色が各色揃う。風化抵抗性は700年以上

熱に弱いのでマントルピースや炊事場には使用不可です。

(耐熱温度は573℃で膨張し、崩壊します)

外壁使用の場合本磨き・水磨きであれば問題ない。粗面仕上げの場合厚みを多くとり笠石に水切り加工をする。

砂岩:サンセットピンク・グラデーストン・カントリーウェィ・ピーチホワイト他

外壁・敷石・階段・浴室壁他

色が各色揃う。内部が均一で耐熱性は1000℃。

大きな材料が採石出来ないので乱貼り材が多い・研磨しても艶がでない。

外壁に使用の場合笠石に水切り加工をする。

粘板岩:カッパー・ディグリーン鉄平石・玄昌石他

外壁・内壁他

対候性に優れる。厚みがほぼ揃っている。

衝撃や吸水により表面が薄く板状に剥離する小口がギザギザしている。

バラつきがあるので屋根に使用する場合は注意が必要。

石英岩:デザートゴールド・アルビノ・ベルデクォーツ他

外壁・敷石・浴室壁・床内壁他

耐水性がよく光沢がある。滑りにくいので外部・水廻りで使い勝手が良い。

割れ肌で表面がザラついているので油汚れが落ちにくい。耐熱温度が573℃

水廻りでも問題なく利用できる。

石灰岩:ソルンフォーヘン・モカクリーム・大理石系

水に濡れない
外壁・内壁他

厚みがそろっていて施工しやすい。

酸性雨により表面が白粉化する。耐熱性が低い

吸水率は低いので外構でも利用できる。表面の変色を防ぐには撥水処理が必要です。

斑岩(安山岩):ポルフィーノ、根府川石、小松石他

外壁・敷石・浴室床・壁・墓石他

厚みがそろっていて施工しやすい耐熱性は1000℃

大きな部材が採れ難い

吸水率は御影石より少し劣るが水廻りでも問題なく利用できる。

凝灰岩:大谷石他

マントルピース・石塀・石蔵他

軟らかく加工が容易・耐火・耐震・耐湿性能に優れている

酸性の強い所では使えないので浴室は不向き

直接雨に濡れない工夫

新緑の尾瀬